医者としてつらいこと

そうですね、あまりないですが、時々、患者さんから先生が<傷つけられる>ことがあります。

 

それは、内科医であるいじょう、きちんと診断して、的確な加療で、最適・最短で軽快に導きたいのです。

 

でも、症状からだけ判断して、<薬だけだして>と、言われることがあります。

 

う~~~~ん。お熱のない風邪なら、それは、可能です。

 

でも、長引く咳、発熱を伴うお風邪症状、激しい腹痛、その他患者さんが悩んでいる病状を、症状だけで判断して<的確な治療を>と言われても<<最適・最短>で治癒に導くのは難しいですし、それは、医者として、とてもつらいのです。もしかしたら、根本治療にならないかも、大きな疾患の見落としになるかもと思うと、本当に悲しい気持ちになります。

 

しかも、私は、研修医の時から、<いかに症状から鑑別診断(どれだけの疾患を頭に浮かべることができるか)ができるか>を徹底的にしこまれているので、脳裏に、あれこれ、いっぱい、患者さんの症状から<この病気だったら>が浮かんできます。その結果として、いろんな疾患を念頭におき、検査し、開業から、多数の<当院を受診したから、長年解決しなかった病状の病気がはっきりわかった。><早期診断につながった。>という患者さんと出会ってきました。

 

確かに、検査は、費用がかかります。でも、それが、自分の体を守ることにつながるということをご理解いただきたいと、切に思っています。ちなみに、検査をしても、先生はもうかってません。(笑)。ほとんど、検査会社へ支払う検査代と、検査キット代です。(笑)。