ドギマギ対応で・・・すみません

インフルエンザ予防接種や、発熱外来に来れたら患者さんから、<今、通院中のところから、先生のところへ移りたい>という相談を頂くことがあります。

 

その際、現在の治療状況などをおうかがいするのですが、大概、即座に<そうしてください>といわずに、なんか、微妙な、どぎまぎした、患者さんからみると<?>という顔と対応になっている自覚はあるんです。立ち会っているスタッフさんも、<先生、何を考え込んでいるんだろう>と、変な顔をしています。みんなを不安にさせてすみません。

 

なにを考えているかというと

<この投薬内容は、患者さんの病状、先生の思いのわかる良き処方で、あえて、当院に移る意味があるのか?>

<どうせ移られるのであれば、この投薬内容からの病状を考えて、当院が最善なのか?もっと、適した医療機関が近隣であるのではないか?>

<ここ数年で訪問診療になる可能性のある高齢の方なら、最初から、訪問診療も含めて長いお付き合いのできる医療機関の方がよいのではないか>

など、本当に当院が最善の医療を提供できるのか、ということを、ぐるぐる、考えているのです。

 

処方内容が、著しく古典的であったり、何を狙っているのかよくわからない処方内容だったりで、おそらく、当院を受診される方がよいだろうな、と、思える場合は、即座に当院受診をお受けするのですが。

 

どの患者さんにとっても当院が最善とは、私自身は思っていないのです。受け入れる限りは、しっかり診る。受け入れる前に検討の余地があるのであれば(転院希望で相談された場合など)、本当に、当院が最善かを考える。

 

患者さんを選り好みしているわけじゃないんです。なんらかの理由で、せっかく転院をお考えになる機会であれば、最善の方向性をお伝えしたいと思っているだけです。私の微妙な反応に、心配そうな患者さんを診るたびに、申訳ないと思いつつ、ついつい、考え込んでしまっています。すみません。

 

よく、<来てもらってから、考えたらええやん・・・・>とも言われるのですが、その<適当な>態度で患者さんの信用を獲得するのは難しいと考えているし、自分が患者なら、そんな対応されたくないんです。その人にとって最善の医療を、その人の身になって考える。それが、私の<医療スタイル>です。