海外流医療になっていく日本

みなさんに、海外と比べての日本の医療、について、お話をしたいと思います。

今後、おそらく、海外化を目指していくと思うので。

 

実は、日本は、医師を頭脳としてだけではなく、技術者、としても使っています。

 

コロナの予防接種において、海外との差を感じられたと思いますが、海外の予防接種なんか、ほとんど医師が関与していないのに、日本は、医師の問診、医療機関によっては医師が接種までしています。

 

麻酔業務にかぎっていえば、海外は、医師は、モニタールームで患者さんの状態を見ているだけで、投薬、体位保持、その他、手術以外で直接手を下すところはそれ専門の技術者がいてますが、日本は、医師がひとつの手術につきっきりで、すべてのことを管理しています。

 

あと、医師の給料は、激安です。海外に比べると。特に、勤務医の、激務と低賃金ぶりは、ひどいです。

 

今後、医師不足が言われるなかで、もっともっと、医師が頭脳として使われる日、AIが活用されて医師不在での医療提供の日がくると思っています。(私が死ぬまでには無理かもしれませんが)

 

あと、他国では、検査データ管理を国がしていて、基準値達成できていない患者さんの医療機関への保険診療報酬は支払れない、ということがあるという噂は聞いていましたが、今度、日本もそこに着手します。

クラウド上に、検査データをあげるトライアルが始まります。

 

当院は、非常に厳しく基準値達成を患者さんに勧めているので、熱心な患者さんばかりで、どうぞどうぞ、みてください、という感じですが、今後、<ま、これくらいまで達成できればいいか><薬を飲みたくない患者さんは、それはそれで>が、許されなくなっていきます。

熱心な患者さんしか、医療が受けれなくなっていくし、しっかりと患者さん指導をしていく先生しか、診療報酬を受け取れなくなっていきます。

 

国が医療状況を管理できるようなデジタル化と、厳格な医療制度、医療機関にかからない自己管理が求められ、今、日本の医療は、これまであったことがないほどの激変期に入っています。本当に、もう、国民に安価な医療を提供する財源がないんだと思います。

 

何度も何度もしつこいですが、健診結果、癌検診を受けて、医療を最低限で留めての健康管理をしていかないと、時代に取り残されていきます。気をつけてくださいね。