肥満の原因としての脳内異常

肥満のある人は、おそらく、運動不足・過食・年齢による代謝の低下を考えていると思います。

 

私も、そうでした。

 

でも、毎年、脳MRIを検診で受けているんですが、数年前に empty sellaを指摘されて、?????、となって脳神経外科医に相談したところ、<別になんていうことない>という返答だったので、そっか、ま、大したことないならええか、と、そのままにしていました。

 

でも、今年、再度指摘されたので、(要するに、ちゃんと読影してくれる先生かどうかで差がでる程度のもの、だと思います)、自分で心配になって調べてみました。

 

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エンプティ・セラ症候群(empty sella症候群, トルコ鞍空洞症候群)は、クモ膜下腔がトルコ鞍内に下垂し、脳脊髄液で満たされる状態。 原因は原発性、妊娠、自己免疫性下垂体炎、下垂体卒中、下垂体手術や放射線療法後。

 

トルコ鞍空洞症候群は、過体重と高血圧のある中年女性に多く発生します。トルコ鞍空洞症候群では症状がみられない場合もあり、重篤な症状が生じることはめったにありません。約半数で頭痛を生じ、高血圧になる人もいます。まれに髄液が鼻から漏れたり、視覚に問題が生じることもあります。

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ちょっと、待ってよー。大学卒業するまで、なんの苦労もなく、BMI18を維持していたのが、就職後、妊娠後、中年になってから、ずっと、過体重だよ。最近、なんか、意味不明の頭痛を感じることが多くて、高血圧?(は、ない)、脳内の問題?、肩こり?と、悩んでたのに。

 

これで、一気に、説明がつくじゃん、と、ちょっと、落ち込みました。

確かに、脳神経外科医にしてみれば、手術がいるかどうかが大事で、症状なんて興味ないよね、と、妙に納得。

内科医として、もっと、内面のことまで調べればよかったと、がっくり。

 

下垂体なんか満腹中枢で、ここが障害されていれば、そら、過食→過体重になるし、努力だけではどうにもならんわ、と、しみじみ。ここまで、意味もなく自分を責め続けて、ほんと、自分に悪かったわと、自責もすごかったです。

 

でも、こうなれば、

 

信頼している内分泌科を受診して、下垂体ホルモン調べてもらおうかな?

(⇒調べてもらって、大丈夫でした)

 

ダイエットは、中枢性から食欲を抑えるメディカルダイエットが一番効果をあげるよね。

 

とか、方針がはっきりたって、ものすごくすっきりしました。

 

今こそ、笑、過体重期間 > スリム期間 となった現状を打破する!と燃えています。(笑)。

 

肥満のある方は、自分を責めるだけじゃなく、一度、脳MRI撮影、ご検討ください。emptysellaがある方は、高次病院内分泌科へ紹介してつないでいきます。

 

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*自分自身にはメディカルダイエットできますが、患者さんには、行っていません。

なぜなら、おそらく、理論上効果があるであろう薬を自費で自己流で使うので、患者さんにはお勧めしません。自分の体で、自分の理論があってるか試してみたい、という感じなので。

さらには、ダイエットしての体内変化への対応も(例えば筋肉量が落ちる、皮膚が荒れる)、自分自身なら細かくコントロールできますが、患者さんに、そこまで指導できる自信がありません。

 

*現在、保険診療で肥満治療ができるようになりましたが、安易に行われないために、適応ガイドラインはものすごく厳しいですし、施行医療機関もすごく高度医療機関(ほぼ、大学病院に準ずるレベル)しか適応になっていません。近隣でも、申請中の医療機関はあるようですが、当院では施行医療機関を現在、把握できておりません。(製薬会社の方を呼んで聞いていも、まだ、あまり、公にしたくないようです。お薬の供給と、病院の準備態勢に配慮したものと思われます)

 

ご興味のある方は、<ウゴービ>(保険適用のダイエット治療薬)、で、検索してみてください。