🏢世襲のある仕事・・・🏢

世襲のある仕事というのは、

 

仕事のしんどさ・しごとの遣り甲斐・世間からの評価・収入

 

のバランスがいいから、世襲が多いんだよ、と、子供たちに教えてきました。

 

政治家、医師、芸能人。

 

この中で、努力だけで進めるのは、医師だけ。

だから、特別な才能、どうしても進みたい進路がないなら、医師を選ぶように、子供たちには勧めてきました。

 

趣味や、興味のあることは、仕事にするな、とも、言ってきました。なぜなら、そんな好きなことを仕事にして生活苦が来たら、せっかく、人生を豊かにしてくれることまで、いやになってしまう。そんなことは、避けるべきだとも言ってきました。

 

私自身は、自分自身に肩書があり、医者の親だから医者になれと言っているわけではなく、また、子供の出来が私の立場とは関係ないので、あんたたちの肩書はお母さんにとっては重要ではない。お母さんは、別に、あんたたちが、なりたいものがあるなら、それでよい、とも、言い続けてきました。

 

親の仕事というのは、本当に、酷です。こんなこと、子供にいいたいわけじゃない。

 

好きに毎日を生きて、元気で笑顔で過ごしてほしい。それだけでいい。

でも、親がいつまでも守ってあげれるわけじゃない。

親なき後の人生を、どうすれば、幸せに生きてくれるのか。

私がいなくなっても大丈夫なように、手元にいる間に、迷い、苦しみ、そして、救われ、独り立ちしてほしい。

そのために、どう導けばいいのか・・・・そればかり考える日々でした。

 

いま、迷い、苦しみ、足掻いて、大学に進学し、人生の輝きをみせる子供たちに、本当に親としての幸せをかみしめ、そして、彼らが親になったとき、私が死んだ時に、私が、共に苦しみ、迷い、足掻きながら20年間注ぎ続けた愛情に気がついてくれれば、と思います。

 

私も、大学に入った時に、本当に、あんなに世間が輝いてみえたことはありませんでした。

自分の人生がみえた瞬間でした。

彼らも、そんな思いでいますように。