麻疹って、インフルエンザや、コロナ、溶連菌のように、さっと検査をして、パッと診断がつけれないので、麻疹に罹っているのに、隔離や、外出制限が遅れるからです。
最初は、発熱と普通の感冒症状です。
もちろん、医療機関も、普通に、お風邪・発熱として、検査・お薬をだします。
でも、そのうち、目が充血したり、解熱する頃に全身性に発疹がでて、<えぇ!!普通のお風邪ちゃうやん!これって、麻疹ちゃうの?>になるわけです。
でも、ここでも、やっぱり、<診断>には至らなくて、ここから、麻疹IgM(急性期にあがる免疫・・・・免疫をもっているかどうかの測定は、麻疹IgG>検査にだして、陽性だったら、麻疹ですね、と、確定診断となるわけです。
患者さんご自身は、この経過の中で、麻疹用の薬があるわけではないので、対症療法をきちんと受けれて、診断がつかなかったことで、特に問題はありません。
問題が生じるのは、周囲です。
麻疹とわからないから、接触者がどんどん増えたり、保健所への報告が遅れることで地域に影響がでたりするわけです。
つまりは、<自身が免疫をもっておくこと>が、すごく大事で、接触しても自分の免疫で感染を軽減させることができる、ということが、一番の防御、なんです。
麻疹ワクチン・麻疹風疹ワクチンは、子供が優先のため、大人は基本的には、麻疹抗体検査、風疹抗体検査をして、抗体価が低い人が接種の対象となります。
武田薬品の麻疹ワクチン・麻疹風疹ワクチンの自主回収があったので非常に品薄になっていましたが、麻疹・風疹ワクチンは、本年4月1日から流通が再開しています。(子供優先)
もうしばらくすれば、大人の方にもまわるはずです。
この機会に、麻疹抗体検査・麻疹ワクチン接種をご検討ください。
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