🌞診れないことを正直に言う🌞

さて、先日、少しショックな押し問答がありました。

 

新しいお薬の紹介に来た製薬会社の人が

<とりあえず、湿疹など、皮膚病変のでた患者さんに使ってください>

 

<いえ、うちは、皮膚病変は、きちんと皮膚科で診て頂くように指導

しているので、安易に適当にお薬をだすことはしません>

 

<でも、先生、かかりつけ医なら、まず、先生のところで治療をして

ほしいと、患者さんは思っていますよ>

 

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この後、延々と、私のお説教を受けることになったのですが

1)もしも、当院が、周辺に医療機関がない、非常に稀な医院なら

私も、できる限りの知識を駆使して、一か八かでも、まずは

加療を開始してあげることが、誠意だと思う。

2)ただ、当院周囲には、各科クリニック、総合病院が林立しており

私が必ずしも自信をもって精査加療できない疾患、重症度なら

当院の適応ではない旨をお伝えして、然るべき受診先にきちんと手配して

誘導するのが医師としての誠意ではないのか

と。

 

皮膚疾患に限らず、私は、相談はいろいろお受けしますが、それが当院での

精査加療適応ではない場合は、私が信頼している医療機関に、ご紹介するように

しています。

患者さんは、どこの科?どこの病院?どの先生?がいいか、情報を整理しきれない、

情報をつかみきれない時があります。

そこを、サポートするのも、かかりつけ医の仕事であり、診れない疾患まで

無理やり<かかりつけ医>だからといって診ようとするのは、専門医の先生方に

失礼だし、患者さんにも、申し訳なく思っています。

 

私が青いんでしょうか?それとも、頑固すぎでしょうか?

でも、大学病院勤務時代に、なぜ、もっと早くに紹介してくれなかったのかという

症例をいっぱい診てきました。

かかりつけ医の適切な判断の重要性を身をもって感じてきたのです。

 

どうぞ、上記をご理解いただいて、当院の方針を気に入って、受診してくださると

とてもうれしいです。❤