寒くなってくると、体に自然と力が入り、春~夏にくらべて血圧が上がってきます。
寒いトイレで<うぅ~~~>と力をいれるという動作は、一気に血圧が上昇するので
院長からみると、<や・・・やめて、危ないわ>と叫びたくなる季節ですね。
さて、健診や、機会があって測った血圧測定で<高血圧>と指摘されても納得できない人というのは、
意外と多いです。
<去年まではなんともなかった>
<太ってないのに納得できない>
<ちゃんと運動も食生活も意識しているのになぜ?>
高血圧治療というのは、発症すれば長く付き合っていく治療になりますので、内服開始の際に
患者さんご本人のお気持ちが<治療しなければならない>と理解や納得して頂くことがとても重要だと思っています。
さて、高血圧の指摘に戸惑う患者さまが、相談に来院された際に提案しているものが2つあります。
1)血管年齢検査
高血圧の治療を早期から勧めるのは、圧により血管が傷んで、<動脈硬化>が進むからです。
<<血管年齢が、いったい、今、いくつなのか?>>年相当であれば、まずは、生活習慣の改善から始めてもよいですが
年齢よりも相当進んでいるようであれば、患者様ご本人にも内服治療の必要性を納得して頂けることが多く、速やかに降圧治療に向かうことができます。
2)2次性高血圧症の否定
急にでてきた高血圧や、スリムな体型なのに指摘されるすごい高値を示す高血圧は、
ホルモン異常による場合があります。
単に高血圧といっても、原因が明らかではなく、遺伝的要素によるもの、塩(Nacl)親和性によるもの、
などいろいろありますが、ホルモン異常の場合、そのホルモン異常に対応することで、高血圧を治すことができますし、患者さんご自身も原因がはっきりとわかるので、治療にも前向きになれます。
この検査を、未治療の段階で提案するのは、お薬を内服していない状態で測定するのが一番正確な値を得ることができますので、高血圧で相談に来られた際(未治療の状態)に検査する機会を逃したくない、という、院長の思いがあります。
ただし、30分臥床後に採血する、という検査なので、お時間に余裕がないと受けて頂けないことがあり、
もしも<この検査を受けてみよう>と思われる方がおられましたら、ぜひ、お時間の余裕をもっての来院をお願いします。
動脈硬化、本当に、怖いです。当院では、血管年齢検査ででた血管の硬さを、体感して頂けるキットを導入しております。ふわふわのいい感じの血管、うわぁーと悲鳴がでる固い血管、ぜひ、検査を受けて体感してみてくださいね。