2週続けての東京講演会への参加で、週末東京出張でした。
脂質異常症の新薬の講演会だったのですが、なんと!!!半年に一度注射を打つだけで、脂質をコントロールするという薬が発売されるのです。
ちなみに、高額医療の対象になる薬ですので、どなたにでもご利用いただけるわけではないのですが、どうやっても内服だけじゃ基準値までコントロールできない人や、心筋梗塞・脳梗塞などですごく厳重なコントロールの必要な人、内服薬にアレルギーがあって服用できない人が対象となります。
でも、この講演でもっとも印象的だったのは、日本は、世界でまれにみる、虚血性病変での死亡が少ない国で、それは、少数精鋭の、急性期の心筋梗塞や脳梗塞に対応してくださる先生方の献身で支えられてきたわけですが
近々始まる、医師の働き改革だと、この献身的(出勤による)対応ができなくなるということで、世界並みの基準まで虚血性疾患の死亡率はあがることになる
ということでした。
みなさんにとっての医療環境、特に救急医療は、一般的な救急医療だけではなく、一分一秒を争う救急まで、十分にいきわたらないことになりますね。
病気をしない、けがをしない、基礎疾患を重症化させない、合併症をださない。
ますますの、意識向上が、みなさんに求められていると、思います。