病気🏥と薬💊と生活改善🍹

大学病院に居た頃は、自分も若かったし、熱意もすごくてまっすぐで、<病気は治すもの><そのための努力を当然患者さんはするもの>と思っていました。

しかし、自分も年を重ね、育児の大変さ、夫婦間のバランス、そして、仕事、さらには私自身は介護というものを2年半という短期間しか経験していませんが、このうえに、介護も背負っておられる方もいるでしょう、そんな方々に、どこまで、病気に対する姿勢を求めていいのか、考えるようになりました。

 

日常生活改善と、内服はバランスです。

薬を飲むのが絶対にいやだから、日常生活改善に一生懸命取り組みたい、という方は、ぜひ、そこから!

日常生活改善に取り組む余裕がない、という方は、まずはお薬から!

目標は、生活習慣病の克服、データの改善、不可逆的な(元に戻すことのできない)合併症をださないこと、が、大事です。

 

コントロール目標設定値も、年齢によって異なります。

若い方には厳重なコントロールが必要ですが、現役を退かれ、日常を楽しくゆったりと過ごしてよい方には、コントロールは緩めです。ガチガチのコントロールではなく、日常を楽しんでいただく余裕のあるコントロールが、その人の人生を豊かにします。

 

かかりつけ医とは、一番、身近で、患者さんに寄り添うことを重要に考えている医師の姿です。

 

不安なこと、しんどいことがあれば、ご相談ください。