志のある先生が襲われる現状を憂う

昨年の西梅田のクリニックの院長先生、今回の訪問診療の先生、志をもって、通常診療から零れ落ちそうな患者さんたちを救ってきた先生が襲われ、命を落としていることに、大きな悲しみと、やるせなさを感じます。

 

現状の医療は、基本的なスタンスは<来るもの拒まず>での診療ですが、<患者さんとの信頼関係が成立しない場合の診療をお断りすること>は合法です。

 

診療時間外への無理やりな来院や、先生や職員への暴言・暴力、あからさまな無理な要求などが、信頼関係が成立しない、ということになります。

 

このように、いろんな医療機関ともめ、信頼関係が成立せず、受診先がなかなかみつからない患者さんが、<より熱心で、志があり、滅私奉公できる>地域で厚く信頼を寄せられている先生のところに集まる傾向があります。ですので、こういう先生が、より、意志の疎通の問題から襲われる可能性が高くなるわけです。

 

どうすれば、それを、防げるのかわかりません。どうすれば、西梅田のこと、今回の訪問診療のこと、襲われずに済んだんでしょうか。

 

海外では、訪問診療の同行や、クリニックに、警官や警護の人が配置されているということです。本当に、日本も、そんな時代が来るかもしれません。

 

当院も、暴漢用セコムセキュリティは、開業当時より入れており、受付・処置室・診察室にブザーが配置してあり、ONにすると、警察・セコムに緊急通報されるようになってはいます。が、これ以上の警備・警護に必要を感じない、そんな日々を過ごしていける、安心・安全な医療現場を切望します。