医者を支える・育てるのは<患者さん>

医師は、もちろん、志をもって医師になっているわけですが、その使命感と熱意を支えるのは、患者さんです。

 

<あいつ、生意気やから、わからしたらあかん>という、そういう苦情めいたものではなく、患者さんからの心からの感謝や信頼を前にして、仕事の中身への評価に、医師として心を震わされるほどの<命を預けてくださった>という仕事への充実感が、医師を育てるのです。

 

もちろん、大学病院にいたころは、超重症患者さんを相手にしているのですから、感謝や信頼を寄せて頂くことは多かったですが、今、開業しても、本当に、医者冥利に尽きるな、ということは、多々あります。

 

もちろん、<説明がわかりやすかった>、<紹介先で病気がみつかった>、<ずっと<気のせいでしょう>と言われたきた症状に真摯に向き合ってくれた>、などもありますが、転居しても、遠方からも、わざわざ当院を受診し続けてくれる患者さんがおられて、<そこまで信用してくれているのか>と、胸が熱くなります。

 

患者さんは、医師である自分を信用してくれている、頼ってくれている、だから、絶対に裏切れない。

それが、医師が頑張る原動力だと思います。

 

コロナ最前線で治療にあたる医師の心を支えているのは、実は、患者さんや患者さん家族ではないかと思います。