今、医療現場で、クリニカルイナーシア(医療的惰性)ということが問題なっていて、
どういうものかというと
適切なタイミングで治療が開始されない,あるいはコントロール目標が達成されていないにもかかわらず治療が強化されないこと
を、指します。
こうならないように、当院は、すごい厳重な精査・内服を、患者さんに勧めているわけですが、そうすると
検査やりすぎやねん!
薬だしすぎやねん!
と、口コミに書かれたりします。ほんと、悔しい、その一言です。
そんな、口コミや、検査や内服をしぶる患者さんに、日和らずにがんばれ、と、医師を鼓舞しているわけですが
私なんかは、勤務医をやっていると、医者としてまっすぐすぎて、もっと、妥協しろ、患者さんにあわせろと言われてしまうので、<それは、医者としてどうなんだ?このコントロールではだめだとわかっているのに、もっと精査が必要なはずなのに、患者さんがしぶれば妥協しないとだめなのか?>と、自身が納得できないので、開業しているんですね。
自分のこの先の医師としての人生を考えた時に、自分も努力して、最新の知識を患者さんに提供するから、熱意のある患者さんを診たい、クリニカルイナーシアに、私が陥らずにすむクリニックでいたい、と、思っています。
本当に、いつまでも、勢いのあるクリニックでいたいです。