動脈硬化を知ってほしい

なぜ、高血圧・糖尿病・脂質異常・高尿酸血症などを、内科医は一生懸命みるのか?

 

それは、これらが、動脈硬化性疾患 だからです。

 

動脈硬化を、わかりやすく説明するために、私が例にだすのは、お水をまくホースです。

 

お水をまくホースに、普通に水道水を流しておみずをまいていれば、それは、経年劣化ですみますよね?

でも、そこに、油どろどろのお水とか、すごく糖分を含んだお水とか、高圧のお水を流すと、ホースは早くに傷みますよね?

 

つまりは、血管の中を、普通の血液が流れている時には、血管は加齢性変化のみにとどまりますが、高血圧・糖尿病・脂質異常・高尿酸血症があると、血管の中を流れる血液の性状から、早くから血管が傷んで固くなるんです。

 

これが、動脈硬化、なんですね。

 

だから、血管を傷めないために、健診で早くから病気を検出して、治療を開始したい、そして、動脈硬化による合併症から患者さんを救いたい、というのが、内科医の願いなんですよ、と、説明しています。