なぜ、病気になっちゃったんだろう

ウイリアム王子の救急ヘリ出動で、悲惨な事故現場をいきなりみたことで、メンタルヘルスに変調をきたしたことをネットニュースでみながら、医療現場なんか、日々、これだよな・・と、思ってしまいました。

 

人の死の現場に立ち会うことも多いし、いきなりみつかった末期がんの告知をすることもある。

難病がみつかった場合は、患者さんのその先がわかるだけに、本当にどのようにお伝えしたらいいのか、伝えた時の患者さんの悲壮感に、こちらはなんとか踏ん張らねば、と、ぐっと涙をこらえることもあります。

 

病気の宣告が、自死につながることも、珍しくありません。

 

慢性疾患だけでも、通院の手間、医療費のコストを思うと、患者さんの負担を思うのに、本当に日常が激変していく疾患に罹患した患者さんや家族さんを思うと、数日、その悲しみをひきずることも、珍しくありません。

 

でも、そこから立ち直るために、医師は、ひたすら研究し、勉強し、より、患者さんを救い、日常生活を維持して頂けるように奮闘しているわけです。

 

ウイリアム王子も、事故現場で重傷を負った子供の回復をみて、救われたと言っています。

医師も、治療で患者さんに健やかな日々を送って頂けていること、この先も健やかでいて頂けることに、つらくしんどくなりがちな心も救われています。

 

<どうして病気になっちゃったんだろう。>

患者さんからのこの言葉を何度聞き、私自身何度つらい思いをしてきたことでしょう。

でも、そのつらさを乗り越えるために頑張ってきた形が、今の、<ひさこ内科クリニック>の理念だと思います。