☆抗生剤の適正使用に関してのお願い☆

当院は、院内緊急検査ができることより、細菌感染の診断を受診時にお伝えできることが多く、抗生剤の処方をすることが多いです。

 

実際に、抗生剤を服用して頂くと、原因を素から治療しているわけですから、効きます。

 

ただ、効くので、通常診療時(生活習慣病での定期受診時)に、<この間の抗生剤を、手元に置いておきたいので処方してください>と、言われることがあります。

 

実際に、咽頭炎・副鼻腔炎・膀胱炎は、いきなり起こってきますし、手元に抗生剤があって、さっと服用を開始して、さっさと治るといいな、と、思う気持ちはよくわかります。

 

ただ、頻回使用で、耐性菌がでてくるようになると、その抗生剤は、その方には使えなくなります。

 

医師は、症状や、検査結果から、ペニシリン系・セフェム系・マクロライド系・ニューキノロン系・ペネム系など、あらゆる系統の抗生剤を、丁寧に使い分けています。そして、適切な日数(きっちりと、菌を抑制できるところまで)を処方しています。

 

医師の処方した日数服用せず、中途半端な治療で、後日に抗生剤を残しておく。

そういうことは、耐性菌をつくる要因になるので、やめてほしいのです。

そして、抗生剤を手持ちでもっておいて、自己判断で服用したいという考えも、危険です。

 

抗生剤の適正使用は、長い目でみたときに、いつまでも、長く、いろんな薬が使える体をキープできるという大きなメリットがあります。

効くからこそ、適正使用。よろしくお願いします。