病院のコロナ患者さん発生のリアルを知ってほしくて、ある病院での発生に関して、UPしてみます。

 

体調不良の高齢患者さんが、施設職員に伴われ、来院。

お熱や感冒症状はなく、体調不良は明らかだったので入院。

 

入院翌日から発熱、胸部CT検査で肺炎あり、急激に体内酸素濃度低下、PCR検査で、コロナ陽性、コロナ管理病院へ転院。

 

でも、転院しただけでは、済まないのです。

 

患者さんが転院するまでの数時間でも、入院病棟は、他の患者さんは全員、他の階へ移動して、その患者さん単身のフロアとする。

 

接触した患者さん、スタッフさん、全員にPCR検査と自宅待機対応。

 

病棟管理スタッフが足りなくなるので、外来全閉鎖して、外来スタッフが病棟スタッフへ急遽配置換え。

 

たったひとり入院患者さんでコロナ患者さんが発生するだけで、病院全体が、一気にこれだけ、大変なことになるのです。

 

ここで、診療してもらなくなる外来患者さんは、当然、周囲の医療機関を受診することになります。そして、その先が密になることで、また、コロナが発生したら・・・・。

 

医療崩壊というのは、決して、重症患者さんの受け入れ先がなくなる、ということだけではありません。

 

地方でたったひとつだけ、細々とやっている余力のない病院だと、上記のようなことが起こって大きな減益になると、廃院にもなりかねず、地域を支える病院がなくなってしまいます。

 

コロナに罹らない努力を！コロナかもと思う症状があれば、それに対応した医療機関受診を、どうぞよろしくお願いします。