🏥👩★内科医の真骨頂★👩🏥

私のブログを読みながら、よくこれだけ、いろいろ話がでてくるなぁーと、思っておられる方もいると思います。

 

でもね、これこそ、内科医の真骨頂と思うんです。

 

内科医は、患部を切って治した、とか、目がよくみえるようになった、とか、明らかに患者さんに<よくなった>とわかってもらいにくい科目なんですよ。一方、治療が必要、という病識をもって頂くのも、よほど重度にならないともってもらいにくい科目でもあります。

 

つまりは、医師が、患者さんにとって、<これは治療が必要なんだ><あー、先生の話を聞いているとよくなっているのが実感できる>と思って頂けるようにするのが、内科医の仕事なんですよ。

 

そう思うと、普段から、延々と、あらゆる方面にアンテナをはって、患者さんへのアプローチとなる糧を仕入れて、初めて健診結果をもって来院された方にも、親しみと医師としての熱意を感じてほしい、と、思っています。

いつも、そう思っています。

 

大学病院に勤務していると、悪い人しか来ないというのはありますが、初期受診先の対応ひとつで、大きくその人の人生が変わっていく症例を、たくさん目にします。もう、悔しさと、悲惨さへの哀しさと、医療の限界を感じるどうしたらいいのかわからないむなしさと・・・・そして、初期医療の重要性は、心の底から感じていました。

 

最初の受診先の先生が<大したことないよ>と言ったので安心してそのままにしていた。

医師や看護師や受付さんの態度が厳しくて、行くのが嫌になってそのままになった。

治療を途中でやめたら、次に言ったら、すごい叱られて、また、仕事でいけなくなって、また叱られると思ったら、そのままになってしまった。

 

いやいや、そうじゃない、と、思ってしまうんですよね。

医師がしないといけないのは、自分の主観はさておいて、いかに、患者さんに治療を理解して継続してもらうかに、腕をふるうべきなんです。

ちなみに、ひとついうと、<やる気のある患者さん>の場合ですが。

 

私は、きつい言い方になりますが、医師というのは、ひとつの限りある医療資源であって、有効活用の必要性を感じていて、やる気のない患者さんの説得に時間と体力をとられて(ものすごくとられるのに、結局、効果はすごく低い)、やる気のある患者さんへの説明や対応がおろそかになるというのは、医療資源として、本当に有効活用なのか?という思いがあり、全人医療は自分には向かないと思っています。

 

ですので、自分の思う医療をするのは、開業しかないな、と、思って、開業しています。

 

とりあえず、本当に、初期医療の充実で、その人を、定期的な受診、毎日の投薬、超早期がんの発見で完治、で、健やかな100歳までの人生を!本気でそう思っています。それが、私の仕事です。