🏥先生と出会えたから🏥

医者にとって、

 

<先生と出会えたから・・・>と言ってもらえるのは、何事にも代えがたい喜びです。

そして、私自身は、<先生と出会えたから・・・>と言ってもらえるような医師でありたいと思っています。

 

先日、胸部痛での受診があったのですが、痛みの性状から画像検査も含む検査が必要と判断して、最初から、近隣の病院受診を手配しました。

 

その後、妹さんが当院のかかりつけ患者さんだったので、妹さんに同伴する形で来院され、その後のお話をお聞きしました。

 

近くの病院を受診後、精査ですぐに大きな病院へ行く必要性を言われて、すぐに手配してもらって超一流病院を受診されていました。

紹介先では、よくぞ、このタイミングできましたね、と、命拾いしましたね、と言われて、その後、高度な精密検査と治療を多々受けつつ、手術適応を検討中ということでした。

 

先生と出会えたおかげで・・・、と、わざわざ、お礼のお菓子まで持参してくださっていて

 

えぇぇぇぇ~~~、うちは、何もしてませんよ、症状から近くの先生をご紹介したまでで、受診された先の先生が素晴らしかったから、今があるんですよ、と、説明はさせてもらったのですが

 

最初に出会ったのが先生で、よい病院を紹介してくださって、この症状だと受診しないとだめだ、しかも、そこの先生はお優しくて信用できるから行きなさい、と、言ってくださったから、受診する気にもなりました。ほんとうに、先生がいてくださったから・・・と、おっしゃってくださいました。

 

プライマリー医療(初期医療)を請け負うということは、患者さんの将来を左右する重責を負っているといつも思っています。

 

私が、ま、経過観察でいいんじゃないですか、と、言ってしまえば、患者さんは安心して、あ、大丈夫と思われるでしょうから、本当に、本当に、いっぱい頭の中で、ひとつの症状、ちょっとしたデータ異常でも、鑑別診断を頭のなかでいっぱい考えて、本当に、様子見でよい?と、自問自答を繰り返しています。

 

私は、大学病院勤務時代に、もう一歩かかりつけ医が踏み込んで精密検査をしてくれれば、手遅れにならなくて済んだのでは?という症例を、たくさん診てきました。

だからこそ、もう一歩踏み込んだ検査を、と、いつも思っています。

 

ですので、検査や、薬は要らない、という患者さんとの相性は悪くて、時折、口コミで、悪く言われることもあるんですが、こうやって、当院と出会えてよかったと強く思ってくださる方もいるわけで、結局、私は、私の信じる道を行くでよい!と思っています。