雑誌📚の記載の言い分

本日、<先生、雑誌に自分の飲んでいる薬が危険ということが載っていたので、お薬を変更できませんか?>と相談されました。

 

えぇっ!!!この薬は、これまでの同じ系統の薬の副作用を軽減しながら、効果をあげたという画期的な薬で、主だった副作用もなく、変える方が、おそらく、悪影響あるよ、と、真剣に思いました。

 

でも、本当に、ここで、患者さんの言い分を、否定していいのかしら?

患者さんが求めているのは、<本当に、自分の飲んでいる薬が、いい薬か、知りたい>ということではないのか?と思って、非常にいい薬を飲んでいること、と、副作用情報はより細かくは、私より薬剤師さんの方が知っているので、そちらでも相談してみてほしい、と、告げました。

 

雑誌に書いてあることは、すべて<嘘>ではありません。体質によっては、雑誌の言い分の方が、ぴったり合う方もおられるし、書いている人だって、実は、その内容を(たとえ、業界内での支持者が少なくとも)本気の本気で信じている可能性もありますからね。

 

患者さんの不安や迷いを、いかに、ご自身の中の納得いく形で軽減し、治療に結び付けていくか。外部から煽られる不安や迷いを、いかに、医師と患者さんの信頼関係で乗り切るか。

 

そのためには、医師ひとりではなく、いろんな職種の医療スタッフとの連携で患者の気持ちを引き出し、穏やかにすることが、とても大事だと思いました。