私の母は、男兄弟にはさまれた一人きりの自分の娘(私)のことを
とても大事に思っていて、それはそれは、厳しく愛情深く育てて
くれましたが、時折、思い出すのが、<わがまま><反抗>を
うまく自覚させてくれていたなぁーということです。
もちろん、わがままにも反抗にも、大変手を焼き、人に相談し
母自身も相当に悩んではいたようですが、
<あんたはわがままやけど、まぁ、わがままをわがままと
わかっているから、直す気になれば直せるから、まぁ、ええわ>
とか
<反抗期やから、仕方がないなぁー>
<反抗期も、ええかげんにしなさいよ>
と、
なにかつけ、<わがまま>と<反抗期>は口にだして、
私自身に自覚を促していました。
大人になると、もう、自分のことは自分で自覚するしかありません。
痛い目にあい、時には人に救われしながら、<あぁ、そういうことか>
と学んでいくんですね。
これから、春に、それぞれが、新しい環境で新しい人生を歩んでいくとは
思いますが、それぞれの痛みは、成長へとつながっていくんですよ。
なぜ、この痛みが生じたのか、そして、この痛みをどうすれば乗り越えられるのか、
だれに助けを求め、どんな手段を講じたらいいのか、どうか、一人で悩まないで。
逃げ出すことは、必ずしも、悪いこと、弱いことではないと、自分を守って
あげてくださいね。