検査をしても医療機関は<儲からない>

みなさんにお伝えしておきたいのですが

 

医療機関は検査をしても儲かりません。

 

なぜなら

①検査代のほとんどが、キット代、検査会社への支払いで、医療機関には手技代・診断料しか入らない

(ですから、会計士さんからは、先生、検査しても本当に支払いがかさむばかりで、全然、先生の手元に残りませんね、と、言われています。まったく、その通りです。)

②検査機器は非常に高額で、普通のクリニックでの検査回数くらいでは回収できない

③検査をするための人手が必要で人件費がかかる

 

だから、当院ほど、医療機器をクリニック内におかないところが多いのです。

もちろん、開業時、サポートについていたエージェントは、こんなに機械に投資することには、経営を圧迫するので大反対でした。

でも、私は、患者さんを丁寧に診るために開業するんだから、機械をいれることは必須、と、押し切りました。

 

なぜ、先生のところは、検査機器を多数そろえて、検査も定期的にきちんとするのですか?

 

それが、患者さんをきちんと診る、誤診、見落としをしないようにするという当院の思いです。

 

先日、口コミに、<検査をたくさんして、儲け主義>とか書かれて、心底、頭にきたので。

久しぶりに、ぶちきれる!というほど、怒りましたね。

 

 

儲け主義だったら、当院受診した人に最初から、<おそらく当院では適応がないので、こっちのクリニックの方が向いていると思いますよ>、なんて、ほかの医療機関を紹介するようなお人好しなガイドしません!

何がなんでも、全員、うちで診ます!これは、うちで診ても、おそらく、紹介になるだろうな、と、思う患者さんでもです。

 

薬局にも同じようなことはいえていて、お薬代が高いから、薬局が儲けているわけではありません。むしろ、高額のお薬をおくことは、在庫をだすと大変なので管理が大変ですし、むしろ、置きたくない、というのが本音だと思います。政府からも、ジェネリックを勧めるように、強く強く圧力がかかっていますし。

 

検査・お薬は、患者さんご自身のためのものであり、医療機関、薬局の経営のためのものではありません。

 

おそらく、このブログを普段から読まれている方は、あらら、先生、怒っちゃって・・・・・・わざわざそんなこと言わなくてもわかってますよ・・・と、思ってくださっていると思うのですが、日本の医療機関は民間が大半なので、どうしても患者さんの意見に医者の理念・方針が負けがちなのですが、結局、将来的に不利益をこうむるのは患者さんなのです。

 

まぁ、ガチの内科医と言われる、真正面から医療に向かう姿勢が(そして、先生、いつまでも青いですねと言われる姿勢が)万人受けするとは思っていませんが、当院のやろうとしていることは、やはり、理解されたい思いはあります。

 

患者さんに寄り添うというのは、患者さんのいいなりになるということではないと思っています。医者として、患者さんの疾患を見極め、健やかな未来の手助けをすることだと思っています。