先日、近隣の先生から

 

<高校に上がる子の心臓健診といって、心電図と聴診だけで、学校行事のあらゆる行事が可能かどうか判定しろというとんでもない健診の受診があったわぁー。無茶苦茶やわ＞

 

という話がありました。

 

日常的な聴診や心電図に問題がなくても、激しい運動、山登りなどの心負荷がかかれば、急激な不整脈がでたり動悸がでたり、などということは珍しくありません。

 

それを、平常時だけの、聴診と心電図で、医師に、学校行事のすべての心臓の安全を担保しろなんて、無茶すぎます。私も、前述の先生と同じ意見でした。もちろん、先生は、心エコーもして、本当に、心臓に奇形がないかも診たうえで、健診結果を書かれたそうです。

 

当院にも、同じ内容での受診がありましたが、本当に、２０項目にわたる学校行事すべてを、聴診と心電図のみで、この子の心臓が耐えれるかどうか可否の判定をするように書いてありました。当院は、心エコーもありませんし、この20項目すべてを耐えれると判定して<可能＞に○をできませんので、近隣の循環器受診をお勧めしました。

 

心臓検診を学校から言われたら、最初から、看板に＜循環器科＞を強く打ち出しているクリニックの受診がお勧めです。かなり、特別な受診となりますので、普通の内科では、お断りされることもあると思います。