年末に思うこと

年の最後に思うこと。

 

それは、なぜ、同じ医師なのに、同じように接しているのに、すべての患者さんと分かり合えないのか。

 

年末になると、お菓子などを頂くことがあるんですが、

 

中には、1年に一度程度のお風邪だけを診ているだけの患者さんが、本当にどこも診てくれなくて困ったときに、先生が受け入れてくれた、感謝していると、涙ながらにお菓子を届けてくださったり(こちらが、えぇ、そんなことで、と、びっくり恐縮!)

 

すでに通院されていないのに、癌をみつけてもらって命拾いした、と、いまだ、律儀に贈り物を届けてくださったり

 

もちろん、通院中の方から頂くこともあるんですが

 

こちらが恐縮するほど、当院を慕ってくださってる方がいる。医者冥利につきます。

 

一方で、こんなに薬いらんねん、検査いらんねん、こんなところにかからんかったらよかった、という人がいる。

 

初診の段階で、お話を聞いて、あ、これは、より検査が要るな、と、最初から他院を紹介すると、

 

自分のできることをきちんと見極めることのできる先生、と、言ってもらえることもあれば、診察もせんとほかにまわされた、という人もいる。

 

なんなんだよ・・・・この差は、なんだよ・・・・と、年末まで、もんもんと、考え込んでしまいます。

 

もちろん、人は、千差万別、なんですけど、病気の進行度は、ほぼ、同じ。

早期発見早期治療、若ければ若いほどきちんとしたコントロールのための適切な投薬を、というのは、共通だと思うんですね。

 

あぁ、まだまだ、内科医として、未熟だなぁーと、思うんです。

なんか、自分の努力、思慮のたりないところはあるんだろうなぁー。

あぁ、りっぱな、内科医になりたい。患者さんの未来を守れる医者でありたい。

 

子育てが終わった(つもり)の今、今こそ、医師としてどう立ちたいか、全力で進みたいと、令和6年に思いを馳せます。

 

みなさん、よい年をお迎えください。