居原田麗先生が亡くなって思うこと

小林麻央ちゃんにしても、居原田麗先生にしても、

 

美しくて、愛し合う夫がいて、生きがいとすることがあり、幼い子供たちとの生活があり

 

生きたい、治ると信じている、と、本当になくなる間際まで、生きることを諦めないで

 

そんな患者さんを見送る医師のつらさというのは、他人でありながら、独特のつらさがあります。

いま、久しぶりに、居原田先生の治療に携わったわけではありませんが、その感情を抱えています。

 

私は、末期すい臓がんの母の闘病をみていて、癌で死ぬのか、抗がん剤で弱って死ぬのか、どっちかわからないような闘病生活しか、本当に、末期がん患者にはないのかと、思っていて

 

自費診療の進んだ今、もっと、希望と活力にあふれた闘病があるのではないのかとずっと思っていて

 

まさに、そこに果敢にチャレンジする居原田先生のブログは、私に、解答をくれるような、大切なものでした。

 

もっと生きたい、もっと生きたい、まだ、死にたくない、という方から病が命を奪うことのないように、自分のかかりつけ患者さんからは絶対にそんな方をだしたくないと思って、日々の診療にあたっています。

 

そのためには、念密な検査、手厚い加療が欠かせません。

 

病気での後悔は、後戻りが絶対にできません。

 

みなさん、予防接種・健康診断結果の活用・医師の指導を素直に受け入れること・細やかな癌検診、それでも、すべての病気・癌をみつけだせるわけではないですが、命を奪う病気をうんと遠ざけることはできます。

 

もう、十分生きたと思うその日まで、手厚い医療を身近においてください。医師としての切なる思いです。

 

居原田先生は、いま、千の風となって、愛するご家族のそば、クリニック、レイラックFCなど、見守っておられると思います。合掌。