安全保障理事会の思惑

先日、NHK、混迷の世紀を観ていたんですが、普段から、もどかしい、と思っていたことが、あー、なるほどなぁー、に、変わりました。

 

最近、国際連合の協議は、ロシアの拒否権、中国の棄権、などで、全然、前に進んでいません。

たった、一国が拒否権を発動しただけで、審議が前に進まない、とか、おかしいと思う方も多いかもしれません。多数決でいいでしょ、と、思ってしまいますよね。私もそうでした。

 

でも、多数決で決めていくと、自国の意見が通らないことに怒った理事国が脱退してしまい、話し合いの場がなくなってしまうのです。国際連盟は、そうして、世界大戦へ突き進んでいきました。その教訓として、どうしても話し合いの場を最後まで残す、脱退へ追い詰めない、という意味合いで、一国でも拒否権を発動すれば採択されない、というシステムになっているのです。必要悪、です。

 

あと、なんとか話し合いで、話し合いで、も、もどかしいですよね。交渉も、面倒だし、長引くし。でも、イギリスのチャーチルの言葉に、本当に、うなづきました。<交渉は、戦争よりはまし>。本当にそうですね。

 

すごい勉強になりましたし、今のシステムは、過去に学び、忍耐強く世界平和を維持するためのシステムなのだと納得することもできました。