夏の水難事故に、心を痛めています。
誰しもが
この程度の浅さで、問題ないだろう。
この若さなら、大丈夫だろう。
と、思って、みず遊びに参加しているんです。
でも、準備運動をしっかっりしてほしい。しっかり食べた後にしてほしい。
水中で、足がつったら、もう、沈むしかありません。おなかがすいていたら、泳げません。
浅瀬の川遊びでも、救命胴衣を。
救命胴衣をしていても、助からないことはありますが、少しでも安全対策を。
おぼれた子供さんを救ったのちに、親御さんだけ沈んでいくことも、珍しくありません。
おぼれた兄弟を救って、お兄ちゃんやお姉ちゃんが沈んでいくことも、珍しくありません。
そんなニュースをみていて、身内を失ったのちに、まだ、その上に家族は重い十字架を背負うのかと思うと、あまりのことに、言葉がでません。
人が死ぬということは、経験したものでしかわからない、つらさ、苦しみ、さみしさがあります。
そんな思いを、だれにもしてほしくない。
人は、人から、<大往生だね>と、皆が少しの涙と笑顔で送ってくれるところまで、生きてほしいです。
医者としての、切なる思いです。