私が、なぜ、このプライマリー医療、一番最初に患者さんにかかわる仕事が好きなのか。
そして、熱く、取り組んでいるのか。
それは、大学病院勤務時代の悔しい思い、そして、実母の末期がん発覚で、プライマリー医療、一番最初に患者さんに接する医師の姿勢の重要性を、実感として、そして心から熱く信じているからです。
一番最初に接する医者が、
あ、これ、大したことないですよ。
検査要らんでしょう。
経過みましょう。
薬が嫌なら、仕方がないですね。
それでスルーしたことが、後々、とんでもないことになるのです。
大学病院で内科医をするということは、延々と、毎日毎日、末期の悪性癌、難病が本当に末期になった状況での患者さんの治療にあたり、そして、臨終の場に立ち会うということです。
それを、医者になったばかりの、20代半ばで、ずっと取り組むわけです。
毎日、毎日、かかりつけ医がもっともう一歩踏み込んでくれていれば、もう少し早くこちらに紹介してくれれば・・と、悔しく、悲しく、むなしく、つらい日々を過ごしてきました。
患者さんに、そして、高次病院の先生に、つらくない日々を!
それが、私のプライマリー医としてのスタンスです。