ワクチン接種部の痛みに(冷)湿布は?

ワクチン接種部の痛みに、当院では、痛みがひどい場合は、湿布の貼付を勧めています。

 

しかし、冷やしたらいい、という考えや、痛み止めを服用したらいい、など、いろんな意見がありますので、必ずしも、これが、絶対的な正解ではありません。

 

痛み止め、解熱剤として推奨されているアセトアミノフェン(カロナール)は、解熱剤としては力を発揮しますが、消炎鎮痛作用は強くありません。

 

冷やしたらいい、という意見もありますが、痛みや腫れは、その程度で収まる勢いではないので、やはり、薬剤での消炎鎮痛が必要になることが多いです。

 

そうなると、湿布剤ということになります。

 

しかしながら、湿布を貼った部分に日光があたると、時折、日光過敏症を起こすことがありますので、湿布を貼った部分に直射日光があたることは数日さけて、袖ありのお洋服や、日傘の利用がいいと思います。

 

ちなみに、患者さんに勧めるだけではなく、実際に、私自身や、家族は、接種部分の痛みに湿布を利用して痛みを軽減させるのに有効でした。

腕の痛みから、肩関節炎まで波及することがありますので、痛みが強い場合は、(必ずしも湿布でなくても、お考えによっては冷却剤や、消炎鎮痛剤の服用など)なんらかの手当をされることを、お勧めします。