★開業医の下支え★

ネット上に、なぜ、医師は、医師を助けないのか、という記事をみて、なかなか、悩みました。

 

確かに、開業医は、勤務医とは全然違う立場です。

正直、大学病院・地域の病院に勤務していた頃の激務とは、QOLの向上は、著しいものがあります。

 

しかし、開業医は、決して、日々の診療だけに従事しているわけではないことも知ってほしいのです。

 

地域の校医、学校検診、夜間・休日診療所の当番、地域の看護学校の先生、乳幼児の予防接種・定期健診などを担っており、最前線の先生方が、研究や重症診療にあたられる陰で、地域の医療を守り、医師としての下支え的な仕事を担っています。

 

また、地域のコロナ検査センターも、医師会からの当番制で、地域の開業医の先生が担っている地域は多く、みえない、語られない、小さな仕事をコツコツとこなしています。

 

あとは、開業医は、そのクリニックの医師は、大概の場合、一人です。コロナ患者さんを抱える病院にヘルプに入って、もしも感染したら、クリニックを閉めることになり、かかりつけ患者さん、雇っているスタッフが、困ってしまいます。また、ひとつ医療機関が閉まれば、周りへのクリニックに患者さんが集中することになり、地域の医療機関の崩壊につながりかねません。

 

確かに、もっと、自分ができることがあるのではないかと、もどかしい思いも抱えています。

でも、院長としてすべき行動はなになのか、を、考えた時に、ただ、<医師として>の使命だけを全うするわけにはいかない実情もあるのです。

 

単に、開業医がさぼっている、と、いわんばかりの記事に、そう思われても仕方がない一面もあると思いつつ、単純に、そうですね、と、言えないものもあり、UPしてみました。