精査の必要性<大きな病気がみつかる>

大学病院・地域の救急病院・介護施設、そして、開業前の5年間は

ひたすら病院やクリニックでの外来業務に携わってきたのですが

そうすることで、クリニックの役割・地域の病院の役割・大きな

病院の役割は、自然と、考えとして身についてしまっています。

 

外来に来られる方にも、<あ、ここまでは当院の範疇><ここからは

大きな病院での精査が必要な病状>という判断も、自分の中でははっきりとした

線引きはあり、そのためにも、周囲に紹介先(地域連携先)が多い地域

を開業地に選びました。

 

そうすると、わずか、開業5か月で、癌患者さん、難病患者さん、ほっておくと

まずい状況の血管病変(動脈瘤や高度の動脈硬化性疾患)であったことが、精査を

お願いした病院からのお返事でわかることが続いています。

精査にだした病院からの返信で、内心<ぎゃーっ>ということも珍しく

ありません。

 

大きな病気は、今の時代は、必ず加療!というわけではありません。

その人の人生にそった病気との共存の道も選択できる時代になりました。

つまり、自分の人生を、どのように病気に付き合っていくか、周囲と

関わっていくかを、自分で考えることができるのです。

 

自分の体の状況を知ることは、とても大事なことです。

恐れず、必要があれば、ぜひ、手間を惜しまず精査を受けてくださいね。