🏥<転機>となるクリニック🏥

患者さんと、少し雑談などをするなかで、<こんなに丁寧に説明してもらえるなんて・・・>と言われると、必ずお話するのは、当院の在り方です。

 

私は、患者さんに、<いますぐに、このクリニックをすごいとわかってもらえなくてもいい。でも、10年後、20年後、30年後に、あぁ、ひさこ内科に出会って、あそこから始まった治療、精密検査、高次病院受診が、自分の健康にとっては、大きな転機だったなと、いつか思ってもらえるクリニックを目指しています。>という、お話をします。

 

以前、健康診断の治療開始基準と、内科医が治療開始基準とする値に、大きな差が生じた時期があり、それを、テレビが報道した途端、<先生の治療方針は厳しすぎるんじゃないですか?健康診断の治療基準でいいんじゃないですか?>という患者さんが相次ぎ、それに、どう対応するかが、よく勉強会の質問にでました。

 

その時に、ひとつの答えが、自分の考えと、ピシャっと、一致しました。

 

健康診断は、今の健康状態だけをみている。しかし、内科医は違う。患者さんの体の10年後、20年後を考えて、<今、この時点でどのような値の時に、どのような治療を始めるかを考えている。患者さんの、10年後、20年後を守るのが内科医の仕事なのです。>と。

 

まさに、私が考えているのは、これなのです。今だけよければいいのではない。寿命尽きるそのときまで健やかに。それが、私の思いです。