年末、当院を受診された患者さんが
子供が溶連菌と思うから検査してほしいといったのに、受診した小児科で検査してもらえなくて、病状が長引いてほかにいったら、やっぱり溶連菌だった。悔しい。
と、おっしゃってました。
今、溶連菌キットが、本当にないんです。
一番精度のよい高額のキットを定価で購入すると言っても、全然まわってきません。
数週間前からいっても納品されず、もう、キットが、1個、2個になって、<どうしても、ひと箱でいいからまわして>と、声高にいって、やっと、ひと箱入れてもらえる、そんな状況です。
小児科だと、うちの頻度程度の検査回数ではないでしょうから、全然、キットが足りてないんだと思います。
でも、患者さんにお話ししたんですが、耳鼻科医と小児科医は咽頭をみるのに優れていて、溶連菌独特の咽頭所見はわかりますから、必ずしもキット検査が必要なわけではありません。
おそらく、前述の患者さんのお子様の場合、咽頭に明らかな溶連菌症状がなかったのだと思いますと、お伝えしました。
これまで何度も投稿してきましたが、検査キット、薬、全然、物がまわってきません。
当たり前に享受していた医療環境に、今は、全然、ありません。
お薬の25%が、供給不足という試算すらある状況です。
どうか、検査が思うようにされなくても、ご理解ください。
今、医療環境の、変革期なんです。
花粉症の抗アレルギー剤も、一部、出荷調整(制限)がかかっています。
例年、花粉症のお薬を服用されている方は、年明けには受診して、花粉症シーズン前に処方を受けてください。
いつもの時期の受診では、お薬の在庫がなくなっている可能性があります。