子供の<不出来>はだめなことなのか?

さて、我が家には、大学受験に躓いている息子が2人おりまして(苦笑)、この春から、二人そろって(双子じゃないです・年子です)、仲良く(?)浪人確定となっております。父親に連れられ、3人仲良く(?)現在、予備校めぐりの日々です。

 

夫も、私も、大学受験に関しては志望校に受かっており、しかも、周りからはよくやったと言われても、本人たちは<さほどやってないので、そんなことを言われるのはこそばゆい>という感じで、<なんでこんなに息子2人とも要領の悪い受験勉強しかできないのか?受かれないのか?理解ができない>、という、結構、子供にはきつい感じの親、なのです。

 

普通に考えれば、<このご両親で、この学歴?>と思われる息子たちなのですが、私は、こう考えています。

 

<親元におるうちに、躓いて、よかったな~。親が生きているうち、親元にいる間に、いっぱい失敗して、立ち直って、そして、社会へ羽ばたいておくれ>

 

いや、これ、本当なんですね~。自分の人生を省みたときに、<よくもまぁ、あれだけさぼったな>と思うこともあれば<親にいっぱい心配かけたな>と、思うことはあるわけです。私が親元に居る時の失敗は、親がせっせこと、叱り、導き、お金を用意し、なんとか、なんとか、社会でやっていけるようにと、フォローしてくれていたわけです。

 

でも、自分の失敗した経験は、今の人生を進むうえで、本当に、<学びといい経験>になっており、必要不可欠であったと、思っています。そして、親元にいる間の失敗でよかった・・・・・心底、ほっ!・・・という感じなのですね。

 

親元にいる間であれば、叱り、導き、お金を用意し、なんとか、なんとか、社会でやっていけるようにと、フォローしてあげれられる。失敗を糧に、次世代をどう導けばいいか、考えて進んでおくれ。そして、人生で、つらいこと、失敗はいっぱいあるんだよ。そんな時に、親がなにを言ってくれたか、どんなにこれまで守られていたかを思って、いろんなことに感謝できる、心ある人間に育っておくれ。

 

子供たちが小学校の頃、あまりの<あほさ>を、真剣に悩む私に、先輩がこう言ってくれました。

 

<せんせい、子供が生まれる時に、そんなこと考えなかったでしょう。とりあえず、無事に、生まれておくれ、そう思いませんでしたか?無事生まれ、無事、育ち、それだけで親孝行。それ以上を思うのは、親の欲ですよ。今、目の前にいるお子様をみてあげてください>

 

なるほど。子供の不出来は、本当にだめなことじゃない。それが、彼らの輝かしい人生へのアプローチである、そう思って、これからの<2人浪人生を抱える1年(でも、数年は、やっぱり、勘弁してほしいけどねー)>を、頑張って過ごしていきたいです。でも、愚痴と、時折あまりのあほさに燃え上る思いは、ありますよね。