この時代に、いまだ、癌が見つかった時には末期で、いきなり余命宣告になる癌があります。
決して、レアな癌ではありません。
膵臓がんです。
膵臓がんは
1)アミラーゼ
普通にとる血液検査ででる膵臓機能をみる検査ですが、飲酒の影響や、唾液腺のアミラーゼも混ざるため、軽度なら上昇していても、深刻にみないことが多いです。
2)腹部エコー
日常的な画像診断だと、腹部エコーが膵臓をみる適応になりますが、背中側にあることや、胃や十二指腸という管腔臓器をまたぐため、<不明瞭><描出不可>という返答が多く、詳細を把握することは難しいです
3)CA19-9
腫瘍マーカーですが、大きく上昇するときには、もう、手遅れです。
4)ERCP
胃カメラを奥までいれて、そこから、膵臓に造影剤を流し込むという検査ですが、手技がむつかしいうえに、造影剤で膵炎を起こすこともあり、患者さん負担の大きい検査です。
5)症状が本当に末期でとんでもない痛みになるまででない。
そんな、日常診療ではみつけにくい膵臓癌なのですが、実は、<MRCP>という、膵臓・胆嚢に特化した、経口造影剤(無味・無臭・透明の液)を飲んで、横になっているだけ(時折、息止めがあります)のMRI検査で、膵臓癌が発見できるようになりました。
私も背中が痛かったことや、実母を末期膵臓癌で亡くしているので心配になり受けてきましたが、この簡単な検査で、膵臓癌をみつけることができるのか!と、医療の進歩に感動して帰ってきました。
みぞおちの裏(背中側)が痛い。
身近にすい臓がんの人がいる。
いつも、腹部エコーでは膵臓がきちんと診てもらえてなくて不安。
アミラーゼ・CA19-9が上昇している。
膵臓癌を、少しでも心配される方は、ぜひとも、当院を訪ねてほしいです。
膵臓癌を早期でみつけて、命をつなげて、健やかな毎日を送ってほしい。
内科医としての、私の悲願ともいえる、膵臓癌早期発見への熱い思いをもっています。
MRCPは、回生病院で受けることができます。
ものすごくきれいですてきなMRI室で、スタッフもすごく優しく、かなり、セレブ感(笑)、あります。
安心して、受けて頂けますので、ご心配不要です。