👴高齢者の高血圧治療の勉強会に参加しました👵

現役世代に対しては、高血圧は<積極的治療>しっかりとした降圧治療を行うことが言われていますが、高齢者になると、逆になります。

 

今回の勉強会で提示されたのは、<人は、死ぬ10年くらい前から、徐々に血圧が下がりはじめる>ということでした。

 

ですので、ずいぶんと全身状態が衰えている高齢者に、積極的な降圧治療を行うと、さらに、死に向かって加速させている可能性があるということでした。

 

高齢者には、高め安定の降圧を目標とすること。これ、大事なポイント!でした。

 

私も、<高齢者にしっかりとした降圧を行うと、血圧が思ったより下がってふらついて転倒のリスク>があるので、高め安定でOK,にしています。それでも、少量のお薬で思ったより下がってしまうこともあり、驚くことがありますので、なおさら、下がりすぎより高めがよい、を、意識するようにしています。

 

ところで、私が研修医の時には、減塩塩分7g目標でしたが、今は、6gが目標です。でも、自分が年をとったときに、<健康のために味気ないごはん>を食べたいでしょうか?私は、多少不健康でも、おいしく食べたいです。ですので、高齢者の方には、糖尿病でも、高血圧でも<好きに食べてください。それで、値は、お薬でなんとかしますから。食べることこそが、一番の健康秘訣ですよ>と、お話しています。

 

同じ話がありました。高齢者の減塩指導は、<塩分6g>ではなく、<おいしいと思える範囲で、できる限り減塩>と指導するのが、正解のようです。

 

治療は、すべての人に、同じ目標、ではありません。世代・キャラ・経済状況・・・・それぞれに、オーダーメイドの治療を・・・と、思っています。