甲状腺、という、頸部前面にある、ホルモン器官があるのですが、しばしば、ここの癌を、<偶然>発見することがあります。
甲状腺癌は、一般的には進行が遅いことがあり積極的に<癌を気にする>部位ではないことと、検査をする機会が極端に少ないので、本当にみつかることが少ないのです。
これまで、数例、偶然発見された患者さんは
①肺炎で胸部CTを撮ると甲状腺もうつるため、そこでみつかった
②コレステロールのつき方をみるために、頸部エコーをしたらみつかった
などです。
当院からのお勧めです。
①内服を要するほどではなくても、甲状腺ホルモン異常があれば、こまめに甲状腺エコーを受けましょう。
②頸部血管エコーの受診機会があれば、受けましょう。健康診断オプションについている場合があります。
③糖尿病の方は、回生病院糖尿病合併症外来(保険適応いろんな特殊な検査をしてくれて、1日で各種検査・説明があります。自己負担7000円程度)をぜひご検討ください。頸部血管エコーも含まれています。当院より紹介します。
早期がんでみつかれば、日常生活をほとんど変えることなく、治療ができることも多いです。
でも、それは、細やかな検査受診があればこそです。
よろしくお願いします。