カツ丼という食べ物は、ものすごく好きですね。
揚げたての衣が、汁と卵でしっとりした絶妙な感じも好きだし、いろんな味の交じった汁を吸ったご飯も好き。
そして、とろとろの柔らかい卵も好きだし、そんななかで、しっかりした分厚い肉も好き。
しかし、食べながら、これは、いかんなぁーと。
油・糖分たっぷり、しかも、超ハイカロリー。
動脈硬化系に関わる科(糖尿病科・循環器科・腎臓内科・・・)の先生方の顔が次々浮かびますし、栄養科の先生からは、悲鳴がでそうです。
でも、これを食べずに、得るものって、なに?と、ふと、考えてしまいました。
延命・・・・・・・延命の魅力とは?・・・全然、浮かばない。
長生きしなくていいから、かつ丼食べたい、と、真剣に考えこみました。本当に。
そして、日常、患者さんになんて言っているっけ?と、自問自答。
そうそう、長生きしなくてもいいっていうけど、ぽっくりきれいに死ねませんからね。
脳血管が詰まって麻痺がでたり、日常生活が不自由なまま、延命ってあり得ますから。それを予防するために、生活習慣病を治療しましょうって、説明しているなぁーと。
うっ、ピンピンコロリ、は、目指したい!そっか、やっぱり、好きなだけで、なんでもやっていいわけではないなぁー。と、しみじみ。
医者でありながら、医者とは思えない考えを、行き来した、おいしいカツ丼タイム、でした。