みなさんは、落ち込んだり、哀しいことがあったときに、どうしますか？大なり、小なり、日常の中では起こってくることです。

なにかに没頭して考えないようにする、とことん向き合ってみる、人に相談してみる・・・・・私の場合は、とりあえず、＜寝る＞です。実際に意識が落ちて寝なくてもいいんですが、とりあえず、布団の中に丸まって、動かない。別に、向き合うでもなく、わすれるでもなく、心身停止、冬眠に近いですね。

泣きたい気分なら、勝手に涙が流れますし、つらいことを考えていたつもりなのに、いつの間にか、過去の回想になっていたりして、ふと、思い出し笑いしたり、亡くなった母がそばにきて話しかけてくれているような気になったり・・・・そうするうちに、うつらうつら眠りに落ちていきます。この時のコツは、＜目覚ましは、布団に入ったときに、ON　にしておく＞ですね。うつらうつら眠りにおちていくので、目覚ましONを忘れると、翌朝、痛い目にあいますからね。（笑）。

心がしんどい時に、体力まで削られると、立ち直りのきっかけがなくなる、と、私自身は信じています。心がつらい、と、感じたら、とりあえず、寝よう！です。

患者さんで、心が疲れて来院されている場合は、眠剤をだして、とりあえず、１週間、すっと眠って、体力回復を、まずは試みましょう、と、お勧めすることがあります。（併せて、食欲不振や体力消耗が激しい場合は、１週間だけ、ビタミン剤や滋養強壮剤を追加処方します。）。単純な方法ですが、効果発揮する手ごたえは、割と感じています。