先日、<先生に本当に本当に感謝しています>と
明るい顔で再診してくださった患者さんがおられました。
彼女は体調不良で来院されたのですが、ご自身でもメンタル不調は
自覚しておられ、<心療内科受診の必要性があると思う・・・・>とおっしゃったところで
落涙がとまらなくなり・・・という患者さんでした。
まず、当院から提案したのは、
1)体調不良の発端となる全身疾患がないかのチェック
2)食欲不振が強いので、点滴による補水
3)全身消耗がはげしそうだったので、ビタミン剤と滋養強壮薬内服
でした。
2)3)は、むかーしむかしからある薬で、特に目新しい薬では
ありません。
ところが、1週間後に再診された患者さんは、見違えるほど明るく
上記のように、とても私に感謝を示してくれたのです。
彼女がいうには、先生のところを受診して、点滴をするとずいぶん
楽になった。そして、内服を始めると、日増しに体が楽になり、
しっかりと寝れるようになり、そしたら、食べれるようになり、
本当に、救われました、と。
私が手助けしたのは、墜ち込んだ悪循環を、ほんの少し、逆回転
させるきっかけだけです。でも、その小さなきっかけが、一気に
好循環へ舵をきったのです。
寝ること、食べること・・・・・・・。
これができなくなってきたら、なにが原因かわからなくて、一度
当院を受診してください。
環境は大きく変えれなくても、体調を整えるだけで、乗り切れることも
ありますからね。