肺CTの重要性

肺癌の早期発見は・・・・胸部レントゲンでみえる範囲は可能ですが、小さいものは、血管と間違いやすいですし、肝臓や、脾臓といった臓器が前にある肺の下の方は、画像にうつりません。

 

私は、健診時にオプション(自費)で、胸部CTを毎年つけているのですが(毎年は被爆の問題から実はお勧めではないと言われていますが、やはり、年齢的に心配ですし)、実は、左肺の、下の方のさらに末梢に、小さな白い影があるんです。

昨年初めて指摘され、癌の好発部位ではないので、肺炎の跡形かなとは思いましたが、3か月には、フォローで再度肺CTを受けました。(そこで、問題ない、と言われました)

今年の健診でも、同じ部位、同じ大きさの影を指摘され、ますますをもって、肺炎の跡形でいいでしょう、という話になりました。

こんな場所・小ささ、胸部レントゲンではみつかりません。

 

私の周囲での肺がん発見は、大学の同級生(女医)が、病院で新しいCT機器をいれたので、だれか、被験者になってくれない~という話に手をあげて、撮影したら癌がみつかったという、本当に、思いもかけない形での発見でした。もちろん、超早期ですから、切除して、その後、元気に診療にあたっています。

 

40歳を超えたら、体の変化に敏感に。

何等かの不調で受診で検査を勧められたら、基本的には、仕事・家庭の都合をなんとかつけて受けて頂く。

ドックなどでオプションがあれば、経済的に許せばつける、かかりつけ医がいれば、どこまでつければよいか聞いてみる。

 

癌は、早期にみつけることができれば、切除すれば済む、<悪いおでき>という感じです。

しかも、その後、定期的に検査を受けるでしょうから、手厚い健康管理で、長生きできる可能性もあがってきます。

 

あなたの体は、あなたのひとりのものではありません。あなたが大病を患うと、困る人、悲しむひとがいます。

検査を受ける、ということは、実は、安心感につながっていきます。

そういうつもりで、<検査大事>と、思っていただければ・・・・です。