生活習慣病の中でも、特に、発症すると生活習慣改善を強く指導されるのが
糖尿病です。
でも、近年、糖尿病治療薬は、新薬の承認が相次ぎ、がらりと治療内容は
様変わりして、<低血糖をおこさずに治療できる内服治療薬>も多数処方可能に
なっています。
さて、糖尿病の勉強会にいきますと、高名な先生が壇上からおっしゃいます。
<糖尿病は、血糖値をあげる、さげるのダイヤルのバランスがくるっておこる
病気なんです。糖尿病予備軍の段階でみつけだして、このバランスを整え直して
(発症させない)ことが、とても大事なのです。これができれば、生活習慣による糖尿病を
撲滅できます。それが、僕の夢です>と。
いや、それ、院長先生の夢でもあるよ、うんうん、と、強くうなづきました。
さて、糖尿病予備軍を見つけ出す検査は、75gOGTT検査といって、甘い検査ジュースを
飲んでもらう前後数回の採血で、血糖値やインシュリン分泌の様子を探るというものです。
単に採血・・・といってしまえば、それまでですが、数回の上に、時間がかかるので、なかなか
外来でやるのは難しい検査でもあります。
大きな病院でも、<入院患者さんにしかしない>というところもあるほどです。
それを、糖尿病の講演会で、いい検査方法を知ることに成功しました。
朝ご飯をたっぷり食べてきてもらう。
食後1時間30分ごろに来院してもらって、<食後2時間糖尿病検査を受けにきました>と
受付でいっていただく。
診察は、順番どおりですが、検査は、食後2時間で実施させてもらう。
この検査で、糖尿病予備軍かどうかの、おおまかな判定ができます。
(75gOGTTに比べれば検査回数が少ないので、絶対的な診断はできません。)
予備軍の可能性が高ければ、ここから治療を開始すれば、<発症を抑える>ことができます。
つまりは、予備軍→完治、も狙えるというわけです。
家系に糖尿病の多い方、健診で糖尿病の検査の値が上限ぎりぎりの方。
ぜひ、一度、食後2時間糖尿病検査、当院で受けてみてくださいね。
予備軍だったら、その日のうちから、治療開始が可能です。