服薬指導に失敗する薬<EPA製剤>

内科医である以上、日常生活指導に加え、絶対に失敗できないのは

服薬指導。

 

なぜ、その薬が必要なのか、を、しっかりと理解してもらって

きちんと服薬してもらう。

 

いろんな模型、資料、そして、熱弁で、<ストーリーのある服薬>を

説明をし、大概の服薬は軌道にのるが、どうしても、途中で中断されて

しまうのが、EPA(&DHA)製剤。

 

血液検査から、服薬が必要なことはご理解いただけるのだが、あまりにも

保険3割(1割)適応でも<お高く>、そして、ちまたの通販に

<サプリメント>として販売されていて、必ずしも医療処方が必要ではない

という事実!!!

 

その違いはどこにあるのか?????

今日は、患者さんから<○○社のEPAのサプリメント、すっごい安いんです。

あそこの飲み続けているんで、先生からの処方はないままでいいですか?>

と言われ、<うんうん、飲むことが大事だからね>といいつつ、<保険適応での

処方より安いサプリメントって、なんじゃいな?>と思って、調べてみました。

ちなみに、○○社、サプリメントの超大手。

 

EPA量が、全然ちがうじゃんか!!!!!

が~~~ん、<サプリでいいよ>って、言ってしまったよ。

 

でもね、他のお薬は、ちゃーんと服用してくれていて、EPA製剤も

EPA量が違うといいながらも、ちゃんと飲み続けてくれている。

まずは、それが大事。

また、血液検査の際に、どの程度、EPA量が↑↑↑しているかをみて、

それから、サプリ→医療処方へ変更でもいいよね、と、思っています。

 

サプリメントを飲む際も、EPA量・DHA量、チェックしてみてください。

 

ちなみ、医療用は、EPA単体なら、1800mg。

EPA&DHAなら、930mg&750mg

です。

 

認知症が心配ない世代なら、EPA単体。

認知症が少し気になる世代(予備軍含め)なら、EPA&DHAを

お勧めしています。