メンタルヘルスは、難しい

 

この3年間のコロナを考えながら、思うこと

 

<メンタルヘルス>

当院でも、メンタルヘルスのご相談を受けることがありますが、基本的には、近隣の精神科・心療内科をご案内して当院で診ることはありません。

 

なぜなら、メンタルヘルス講習にでて、これは、自分では対処しきれないと思ったからです。

 

メンタルヘルス講習にでると、対処が難しい症例を知ることになり、複雑な気持ちになります。

 

普通の仕事はできない。
でも、人を批判する、自己主張する、そのための調べ物や活動は、人一倍できる。できすぎなほどです。

 

各種事件をみていて、事件に関してそれだけ念入りに準備できるなら、普通に仕事したらええやん?というコメントも多いのですが、メンタルヘルスの難しさは、そういうところにあります。

 

赤線のようなタイプの方も、上司は、メンタルヘルス対象者として対応するわけです。上司にしてみたら、活動度が低いのか、高いのか、わかりません。やりたいことだけはできるんだぁ・・・・と、思わず、思ってしまう上司や同僚の気持ちも、わからないではありません。

 

戸惑う上司を指導する医師は、上司の思考を尊重しながら、メンタルヘルス対象者の対応も指導します。

 

講習を聞きながら、これをこなせる自信がなく、産業医の資格はもっていたのですが、更新はしませんでした。

 

私が医師になった当時は、仕事もできず、何もできず、本当に、どん底におちる、という感じの人がメンタルヘルスの対象でした。

時代の変化と、心の対応の難しさを思います。