先日、いろんな職種の方と話をする機会があったのですが、<医者という仕事は重責ですよね>と言われました。
先生が預かるのは、人の命、本当に、人が死ぬかもしれない場面に常に関り、なかなか、それだけの重責を背負う職業はないですよ、と。
仕事は失敗しても、上司に叱られ、会社に損失は与えますが、人は死にません、と。
あまりにも、医者になってから、<人の命を預かる、そのために頑張る>ことが当たり前すぎて、改めて言われると、それほどの仕事に従事してきたのか、という、誇りと照れとで、なんとも言えない気持ちになりました。
私は、人の命を意識するときに、もっとも思うことは、その人の命は、その人だけのものではないんだということです。
その人は、人の親であり、人の子であり、会社にとっては大事な社員であり、世間の中において、たくさんの人に影響をもつ、とても大事な人なのです。そんな人を、健やかに、一日でも素晴らしい充実した日を過ごしてほしい。関わる人を幸せにしてあげてほしいと、心から願っています。
そのために、健康のお手伝いをするのが、医師の仕事です。