時々、単身赴任や引っ越しの都合から転院されてくる患者さんで
<あちゃー、これ、長年ずっと同じ薬を飲み続けているなぁ>
と、思われる内服処方の方がおられます。
<今なら、こっちの薬の方が副作用少なく効果も高く、変更するべき
だよね>、と、思っても、長年のみなれて、しかも、コントロールも
よければ、なかなか、患者さんに言い出せません。
<薬を変えたら、悪くなるんじゃないですか?>と言われることが
ありますし、事実、一時的には、コントロールが乱れることも
あるからです。
でも、それって、<こっちの方が足の負担少なく、長距離
歩けますよ>というふれこみで買った靴でも、なじむまでは
<前の靴の方がよかったな>という時期があるのではないでしょうか。
同じことなんですよね。
なじんでしまえば、<わ、前の靴より、ずっといい♡>となる
可能性が高いんですから。
自分で、<ふむ、なかなか、この例え、いいな>と納得。
今度、投薬変更が必要な患者さんが来られたら、この、たとえ
話をしてみようと、ひとりうなづく、院長先生でした。