当院に、この季節、お風邪の症状とお熱で来院された方には
症状に応じて、4つの検査の中から適したものをお勧めして
しっかりと診断(もしくは方向性)を示して加療するようにしています。
①インフルエンザ迅速検査
②溶連菌迅速検査
③マイコプラズマ迅速検査(つい、最近、導入しました)
④院内迅速採血検査(細菌性かウイルス性かの判別と、炎症の程度を判定します)
なぜ、①-③の検査をする必要があるのですか?インフルエンザさえわかれば
いいんじゃないですか?と、思われるかもしれませんが、
①-③の疾患は、それぞれに特異的な内服薬や処方日程を組む必要があり
診断をつけることがとても大事なのです。
適した内服じゃないと重症化することがありますし、適した日程じゃないと
後の合併症で苦しむ可能性もあるからです。
しかし、迅速キットも万全ではなく、おそらく陽性とでるであろう症状でも
陰性にでる場合もありますので、陰性の場合は、採血検査も施行して、ダブル
チェックの体制としています。
抗生剤・抗ウイルス剤は、やみくもに飲みすぎると、これらがききにくい
体になっていくことになりますので、的確なお薬を適した期間<だけ>
服用して頂くことが大事なんです。
呼吸器疾患の勉強会にでると、講師の先生方は、もう、口をそろえて
抗生剤の適正使用を、切に訴えられます。
そのお考えにそって、当院を受診してくださった患者さんは、加療していきたいと
思っています。