<糖尿病です>と診断がつくまでに、ずいぶんと長い間
<糖尿病前段階・境界域>という期間があるのをご存知ですか?
糖尿病(*生活習慣による)は、あるとき、いきなり、糖尿病になるのではなく
この前段階でほっておくと、<ついに>糖尿病になるのです
*インシュリンが体質的に出ない糖尿病や、劇症型糖尿病は異なります。
あくまで、生活習慣病に糖尿病の場合です。
糖尿病は、生活習慣病の中では特に、日常生活制限も、合併症も、あらゆる面で
難渋な生活習慣病です。
この前段階・境界域の間に、治療介入や、<やばいやばい、摂生しよ!>で、
ぐーんと<治癒>正常な体に戻すことも、決して不可能ではありません。
発症させてしまうと、<治癒>は、かなり難しくなります。
正常な人の血糖値を下げる能力というのは、実は、すごいのです。
ある糖尿病科の先生は、ご自身で、ホールケーキ(まんまるのケーキ)を
そのまま1個食べて、2時間後の血糖値を測ってみたら、正常値だったので
<こんなにも、血糖値を下げる力というものは、すごいものなのか!>と
驚いたとおっしゃっていましたが、院長も同じような経験をしたことがあります。
マクドナルドの<マックグリドル>という、院長の大好きなシロップひたひたの
パンケーキがベースになったバーガーなのですが、これにオレンジジュースをつけて
朝の空腹時にモーニングで食べると、食べた直後から、おそらく強烈な高血糖で
もう、目も開けてられないよ、というレベルの眠気に襲われ、さすがにこれは、
2時間高血糖は免れないな、と、興味津々で測定したところ、正常値でした!!!
びっくりしましたね。
ですから、食後2時間血糖が、正常値を超えるという時点で、すでに、もう
<かなり糖尿病に近づいている>ということなんですね。
糖尿病が心配な方は、一度、お腹いっぱい食べて、1時間30分ごろに
クリニックに起こしください。
2時間後の食後血糖を測ってみましょう。
(2時間にあわせての血糖測定は可能ですが、先生とお話する診察は
番号順です)
境界型の方は、さらに、回生病院で、特別な検査用サイダーを飲んでもらって
時間をおっての血糖値測定検査(75gOGTT検査)を受けて頂いて、正常か
境界型かの診断をして頂きます。
糖尿病は、境界型でみつけましょう。
そして、<治癒>をめざしましょう。