重症喘息の方々のため、4年前より、新薬が承認され、現在、4剤が出揃い、それぞれの薬の特徴に合わせて、患者さんを救うことができるようになりました。
私が、研修医を始めたころは、夜間に喘息発作で救急搬送されてくることなんて、日常茶飯事で、当時の死亡者は、年間7000人を超えていました。それが、今では、年間1400人ちょっとです。
1/5まで、減少されました。
最新薬は、長期の安全性、高い効果、で、重症喘息患者さんを救いますが、高額医療の適応があるほど、<超>高い治療です。治療の中断のほとんどが、この日本の医療制度において、<治療費で断念>だそうです。
それでも、意識があるなかで、呼吸ができない苦しみというものは、想像を絶するものがあります。
通常治療では、コントロールしきれていない、呼吸苦・喘息発作で意識消失することがある、喘息による深い悩みがある方に、<そんな治療があるんだ>と、知っておいてはもらいたいのです。
もちろん、当院で治療することはありませんが、大きな病院は、ほとんど対応できます。
喘息で日常生活に大きな支障をきたし、命の危機を感じている方には、そんな薬があるんだと、ぜひ、頭の片隅にでも置いておいてください。