老人村に、行きたいなぁー。

 

今、人材がないない、言われていますが、本当は、適材適所で働ける場所の提供がないんじゃないかと、思うんです。

 

当院は、子育て、シングル親、これから妊娠する可能性のある新婚さん、介護がある人、あらゆる家庭的事情のあるスタッフさんを雇い入れているんですが、要するに、<誰かが休む時には、誰かが代わりにでれる>という、登録スタッフさんをたくさん抱えていれば、みんな、働いていけるんです。

 

例えば、就農だって、たくさんの高齢者が、一日3時間ぐらい働く、週に数日だけ出勤でいい、と、いった、人海戦術的短時間労働職場があれば、健康のため、収入のため、日々の生きがいのため、人材となって、働いてくれるんじゃないかと思うんですよね。

 

企業・職場が変わっていかないと、本来、働き手となってくれる人たちを使いきれていないんじゃないか、ということを、本当に考えていかないとだめだと思うんです。

 

医業においても、なぜ、美容系に医師が流れてしまうのか。

流れてしまう若手医師だけが悪いのか。

各科、若手医師に、魅力と感じてもらえる職場環境を提供できているのか。

本当に、考え直すときが、きていると思うんです。

 

例えば、専門医維持というのは、更新時に、どんな勤務状況か、学会発表をしているのか、など、点数を確保しないとだめなんですが、

子育て女医に手厚く、診療できる現場、学会発表のサポートなどをすることが多い糖尿病科は、医師が潤っていることが多いです。

こういう勤務時間は短い、出勤できない日がある、という医師をたくさん抱えていると、結局、常勤医師も、自分のやりたい仕事をする時間が確保できるんですよね。

 

企業の都合に、職員をあわせさせる、そんな時代は、もう、終わりです。